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TopNoteアート・フレームワーク豊田市美術館とクリムト展

豊田市美術館とクリムト展

華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつ、19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト。その過去最大級の美術展『クリムト展 ウィーンと日本 1900』が10月14日まで豊田市美術館で開催されています。

1918年の没後100年を記念する本展覧会では、初期の自然主義的な作品から、分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、日本では過去最多となる油彩画25点以上が展示されています。


本展入口パネルやチラシにもなっている黄金様式の代表的作品『ユディトⅠ』

ウィーンの分離派会館を飾る壁画『ベートーヴェン・フリーズ』の精巧な複製による再現展示も見ごたえがあります。ベートーヴェンの交響曲第9番に着想を得たこの壁画は、クリムトが40歳の頃に手掛けたもので全長34メートルを超える大作です。黄金の甲冑で武装した騎士が幸福を求めて敵に向かい、楽園に辿り着くまでの旅路が描かれ、天使たちによる合唱と男女の接吻で美しく締めくくられる壮麗な絵巻物のような作品です。
1984年に制作された複製による展示ですが、原寸大のとても精巧なものでしたので、分離派会館展示室の雰囲気を十分疑似体験できました。

下2枚の画像は会場入口のパネルを撮影したもので『ベートーヴェン・フリーズ』の部分です
「敵意に満ちた力」の部分で、不貞、淫欲、不摂生を象徴する女性たち

花を手に「歓喜の歌」を合唱する楽園の天使たち

また日本初公開の『女の三世代』も話題ですね。安らかに眠る幼子をうっとりとした表情で胸に抱く母と、顔を隠しうつむき立ち尽くす老婆を描いた傑作。若さと老い、生と死、美しさと醜さ、歓びと悲しみ、幸福と不幸、誰にも等しく訪れ、止めることのできない時の流れや人生が、3人の女性を対比することで残酷なまでに表現されていて心を揺さぶられます。


『女の三世代』を背景にしたフォトスポット

きらきらと煌めく黄金、独創的にデザインされたモチーフによる華やかな装飾、溢れるような色彩による表現。官能的で濃密なクリムトの世界に溺れてきました(^_-)-☆


また豊田市美術館は世界で最も美しい美術館をつくる建築家の一人として名高い谷口吉生さんの設計。乳白色のガラスとモスグリーンのスレートで構成された端正で美しい建築です。敷地の高低差をうまく取り入れた2層式の庭園も魅力で、緑豊かな庭園には数多くのインスタレーションが展示されています。

〝美術館とは、建築の外部から内部にまで、作品と出会う感動を求めて辿る旅のための装置である〟

— 谷口吉生 (豊田市美術館HPより)


ヘンリー・ムアの『坐る女:細い首』

樹々の中に見えるのは『坐る女:細い首』 池の中の石盤は『白鳥の歌』

テラスにあるダニエル・ビュレンの『色の浮遊/3つの破裂した小屋』

鏡に庭園のグリーンや池の水面、空、建物などが映り、見る角度や時間、季節によって表情を変えます。建築と作品が溶け込み、引き立てあっていて素敵なんですよ。

見晴らしの良い高台にあるこのテラスからは豊田の中心市街を一望することもでき、とても気持ちがよい空間。
この美しい美術館に1時間ほどで訪れることができる幸せ❤贅沢でありがたいことです(人”▽`)☆