アクセサリーショップCaravellaさまの店舗リニューアルで、ウィリアム・モリスの壁紙ピンパネルをご採用いただきました。今回のリニューアルのコンセプトは『落ち着いた雰囲気でお買い物を楽しんでいただけるような空間作り』です。
施工前はシルバーアクセサリーをクールに引き立てるシンプルな白い壁。こちらも素敵でしたが、リニューアルでどのように変化を遂げるのでしょうか。
ピンパネルの施工後は、コンセプト通りのシックで落ち着いた空間に変身いたしました。
什器やトルソーなどを配置し、ディスプレイを終えて美しく整った店内。ご採用いただいたピンパネルのカラーがインテリアや什器と調和しています。
パーテーション奥に併設された工房で、すべての作品をハンドメイドで制作されているそうです。
壁紙を背景に手作りのアクセサリーが輝きを増しているように感じます。アーツ・アンド・クラフト運動を先導し、手仕事の大切さを訴えたモリスのデザインとこうした作品の相性がいいのは、きっと根幹にあるものが同じだからなのでしょうね。
品よくクラスを感じさせるショップの仕上がりですが、フレンドリーなオーナー様のお人柄と相まってとてもハートウォーミングな雰囲気。魔法がかけられたような素敵な空間になりました。
ショップは栄のテレビ塔前、アクセスも抜群の立地です。
手作りアクセサリー教室も開講されているそうです。
Caravellaさま、この度はありがとうございました。
渦巻く大きなチューリップが左右対称に描かれたピンパネルは、モリスの優れたデザインの中でも典型的な模様です。間を埋めるように描かれた小さな花が作品名になったピンパネル(ルリハコベ)です。
モリスが晩年に暮らしたロンドンのハマースミスにあるケルムスコット・ハウスのダイニングルームの壁を飾っていたというピンパネル。モリスもお気に入りのデザインだったのかもしれませんね。
幸せな住まいづくりのためのささやかな覚書き
―Note Felice―
お読みいただきありがとうございました