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TopNoteアート・フレームワーク市民が愛した北川民次と図書館

市民が愛した北川民次と図書館


瀬戸市美術館で開催されていた『没後30年市民が愛した北川民次』、閉幕ギリギリになっていまいましたが鑑賞して参りました。


上のリーフレットより概要と年譜を…

年譜の1925年にあるオロスコ、リベラ、シケイロス、タマヨはメキシコ壁画運動の旗手。メキシコ革命の後、国家の文化政策と連動するかたちで1920-1930年に「革命の芸術」として起こったメキシコ壁画運動は、革命の意義や民族意識・メキシコ人としてのルーツやアイデンティティーを民衆に伝えることが目的の活動。そのため文字の読めない貧しい人々が見ても理解でき、いつでもだれでも目にすることのできる公共の場に壁画として描かれました。メキシコに移った北川民次さんもこの運動に共感。壁画の作者たちと交流し、絵画は社会を変えることができると自らの画風の確立と児童美術教育に打ち込まれたそうです。

帰国後、名古屋や瀬戸にいくつかの壁画を残して下さっていますが、本展では瀬戸市立図書館を彩る陶板壁画3点の原画も展示されていました。

本展の帰路、足を延ばして瀬戸図書館の実際の壁画も見学に。

名古屋の民次さんの壁画


瀬戸市立図書館

1970年に市制40周年を記念して建設された図書館。北川民次さんの壁画作品としてはこれが最後のものだそう。「妄想におびえる人間が本で知識を付けて妄想を拭い去る」というメッセージが込められているそうです。

『知識の勝利』

子供たちの通う地域に根ざした図書館には夏空が似合いますね。

『無知と英知』

もう一つの作品『勉学』は図書館に入ってすぐ正面の壁にありました。図書館を訪れ学ぶ人々を、太陽と知恵の守り神フクロウ(ミミズク?)が優しく見守って。

三つの壁画はいずれも図書館に相応しいメッセージが込められていて、民次さんと陶工の方々との素敵なコラボでした。
画像は2015年、生誕120周年記念北川民次展のリーフレットより

民衆啓蒙のための壁画運動に参加し、児童美術教育にも熱心に尽力されたという北川民次さんの最後の壁画が図書館だったというのもナルホドですし、自分を愛してくれた瀬戸の方々、そして子供たちへの贈り物のように感じました。反骨の画家と呼ばれる民次さんですが、展覧会の作品はメキシコ時代などに代表される灰色がちの作品とは異なり、瀬戸の風景や、花、母子、男女、バッタなどをモチーフにした優しい作品が多く、モチーフとなった対象それぞれへの愛に溢れていてなんだか癒されました。どの作品もご家庭で大切にされ慈しまれてきた作品なればこそですね。

また民次さんが生涯手元に置いたという作品、日曜美術館で紹介されていたフェルナンド・レエスの「女の像」も特別出品されていました。メキシコの野外美術学校で指導された生徒さんの作品で、裏面には「此画墨国少年フェルナンド・レエスノ描ク所、我家ニテ一生ノ手本トナス」と記し、生涯ご自身のアトリエに掲げられていたそうです。教え子からも学ぶその柔軟で謙虚な姿勢が、ご自身の作品に反映されているのでしょうね。

展覧会開催に合わせて特別公開されたアトリエ


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