先日ご紹介したマンションリノベーションの際に、ほぼすべてのお部屋の窓にインナーサッシ(既存の窓の室内側にもう一つ窓を設置した内窓)をお取付けしました。今回はLDの窓辺をカーテンとともにご紹介させていただきますね。
◆インナーサッシとカーテンの施工例:掃出し窓◆
◆インナーサッシとカーテン施工例:腰窓◆
インナーサッシはインプラス(LIXIL)を採用
快適な住まいを考えるには窓はとても大切なポイントです。熱の多くは窓から出入りするため、窓で熱の出入りをコントロールすることで快適な住環境を手に入れることが可能に。インナーサッシ(内窓)には優れた性能がありますので、窓廻りの効果的なリフォーム商材のひとつとしてお勧めです。特にマンションの場合は、共用部分となる窓を個人で勝手に取り替えることはできませんが、インナーサッシであれば専用住戸内の内装工事となりますので、管理規約で規制される可能性が低いためご採用のケースが増えています。
インナーサッシを設置することで期待できるメリット
1 気密性・断熱性
インナーサッシ(内窓)のもっとも大きなメリットはその気密性の高さにあります。窓の開閉をスムーズに行うために、窓には若干の隙間がありますが、インナーサッシを設置することによってこの隙間からの空気の流出入が少なくなり、部屋の気密性が高まり断熱性が向上します。また外窓と内窓の間には空気の層が生まれることで、外部の気温の影響を受けにくくなり、室内の熱が外部へ逃げることも防げます。インナーサッシ枠が樹脂製となっていますので、金属製のサッシ枠に比べて高い効果が望めます。
2 省エネ・経済性
上記のように窓の断熱性が向上することで、家全体の断熱性能もアップします。年間を通して空調効率が高まりますので、冷暖房費が節約でき省エネになります。
3 結露軽減
空気層ができることで、外気温の影響を受けにくくなり結露が軽減されます。(室内外の気温差が大きく、室内の湿度が高い場合などには既存窓やインナーサッシに発生する場合もあります。)
4 防音性
また音も熱と同じように窓から出入りしますが、気密性が高まったことで、外部の車の音や話し声、動物の鳴き声など不快な音の侵入や、室内で発生した音が、近隣に漏れるのを軽減してくれます。
5 防犯性
窓をインナーサッシで二重にすることにより、侵入犯にとっては窓を破る、窓を割ってもそれぞれの鍵を開ける手間が増え時間がかかるため、侵入をあきらめる心理効果も期待できます。またガラスを割る音で周囲が異常に気付きやすくなり、高い防犯効果が見込めます。
逆にデメリットとしては
①設置にかかる費用の問題
②スペースの問題(窓が内側につきますので、部屋が若干狭くなります。)
③窓の開閉の手間が増える(換気や出入りの際に2枚の窓を開け閉めする必要がある)
④掃除の手間が増える(窓ガラスやレールの2枚分掃除する必要がある)点などが挙げられます。
◆カーテンファブリックス◆
カーテンはグレイッシュグリーンのドレープとグレージュのシアーのシンプルな組合せ。
ドレープカーテンはフジエテキスタイルのFA6919GN(フォノン)をご採用いただきました。こまやかなシワや凹凸感、光沢と陰影が醸し出す複雑な表情が魅力の無地の遮光生地です。縮み具合が異なる繊維を混ぜた糸をタテ糸に使い、織り上げた状態で特殊なシワ加工を施すことによってチンチラのような独特な質感に仕上げられた、幅広いインテリアに合わせやすい生地です。
シアーはベーシックなストライプデザインのPF1397GG(アマハレ)。ストライプの中央にはシルバー色のラメ糸が織り込まれ、キラキラと輝きます。両サイドのグログラン組織(畝状の組織)により立体感が表現されています。シルバー色のシンプルでエレガントなタッセルを合わせています。
(フジエテキスタイルHPより)
幸せな住まいづくりのためのささやかな覚書き
―Note Felice―
お読みいただきありがとうございました
インテリア・オーダーカーテンのカーサフェリーチェ
(名古屋市名東区)