ご家族の歴史が刻まれたご実家の改装をご依頼いただきました。掲載のお許しをいただきましたのでご紹介いたします。
今回のリフォームでは、伝統的な真壁構造部はなるべく手を加えず、和室やお家の佇まいはそのままに、老朽化した箇所や気になっていた箇所を中心にお手入れいたしました。
こちらの画像は玄関です。
経年の汚れが目立っていた柱や梁をアク抜きし、玄関ポーチとホールの土壁を塗り替えました。もともと天井が高く立派な梁が使用されていましたが、今回のリフォームで活き活きと甦りました。ガラス建具は愛着があり、以前のまま使用されたいとのご希望がありましたので、建付けを調整しクリーニングをかけました。
玄関の引違いの建具も交換し、ホールの床はナチュラルな色めのフローリングに張り替えています。また土間から上框までの段差を小さくするために、新たに式台を設けましたので、安全で使い勝手がアップしたのはもちろんですが、意匠性も格段によくなりました。
お手入れした古いものと新しく取り入れたもの、それぞれの部材が想像以上に綺麗に溶け込み、古民家の趣が感じられる素敵な玄関ホールとなりました。明るく美しい仕上がりに見違えるようです。
玄関収納も付け框の上に浮かび上がるように設置し軽やかな印象。お客様がお取り寄せになったエレガントなミラーがお似合いです。
和室も柱と梁部のアク抜きを施しました。
料亭のように趣のある佇まいに。
和室3間の設えはそのままに、畳を交換し、襖を張り替えています。
縁側には新たに物入を造作し、バーチカルブラインドをお納めしました。縁甲板も張り替え、すっきりとシンプルに。
幸せな住まいづくりのためのささやかな覚書き
―Note Felice―
お読みいただきありがとうございました
リフォーム、インテリアのカーサフェリーチェ
(名古屋市名東区)