英国の思想家、詩人であるウィリアム・モリスはアーツ&クラフツ運動の中で最も突出したデザイナーの一人で、近代デザイン史上に大きな影響を与えました。「美しいと思わないものを家に置いてはならない」と語り、手仕事からうまれる自然に根ざした美しさを発表しつづけ、自然の樹木や草花などをモチ-フにしたテキスタイルデザインは一世紀以上を経た今日でも新鮮さを失わず、世界中で愛され続けています。
今回のリフォームで採用したこちらのDaisy(デイジー)はモリスの初期の壁紙デザインで、最も人気のある作品の一つです。大英図書館にある中世の彩飾写本の挿絵からモリスが研究しデザインしたもので、モリス商会のタイルや、ステンドグラス、刺繍にもよく使われたデザインです。
デイジーWR8479-2を使用し、壁紙を貼り替えた場合のBefore、Afterです。
建具はDIYによりホワイトに塗装されています。同じ空間とはとても思えないほどの仕上がりですね♪
こちらのデイジーをアクセントに、ベースカラーにはモリスヘリテージカラーズ(リリカラのライセンスコレクション)よりLW-2579(Forest)を合わせています。
書斎コーナーには煉瓦色のLW-2588(Brick)を配しました。どちらのカラーもデイジーの色めによくマッチしています。
それもそのはずで、モリスヘリテージカラーズの伝統的な色はモリス商会の保有していた壁紙のログブック(元帳)から選ばれたもの。このログブックはサンダーソン社が所有するもので、唯一現存しているものであり、自然派モリスの特長を見ることができます。
24色のカラーバリエーションが揃っています。
こちらのモリスヘリテージカラーズは製品厚がとても薄くフラットなため、特に丁寧な下地調整が必要です。一般のビニール壁紙に比べ施工難度の高い商品となりますので、ご使用の際はご注意くださいませ。施工の難しさはありますが、塗装のような質感があり雰囲気のある素敵なお色ですね。
Daisyにはファブリックもございますよ。こちらの写真のようにクラシック、カントリーなインテリアに取り入れても素敵ですね。
雛菊などのお花が正面を向き、並んだように咲き誇るDaisyはモリスデザインとしてはシンプルな構図で、ナチュラル・北欧風なインテリアにもよく似合います。春の訪れを待ち焦がれるような風情がとっても可愛らしいですね(╹◡╹)❤
モリス好きな方、またモリスをご存じなくても興味がおありの方、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
幸せな住まいづくりのためのささやかな覚書き
―Note Felice―
お読みいただきありがとうございました。
インテリア、リフォームのカーサフェリーチェ
(名古屋市名東区)